最近
(新型コロナワクチンをうつので副反応に対する用意として)アセトアミノフェンが入った解熱鎮痛剤はどれか
という話を耳にすることが増えた

これ、正確には
NSAIDs(一般的な解熱鎮痛成分の総称)が入っていない解熱鎮痛剤はどれか
もしくは、
アセトアミノフェン単剤のものはどれか

ときくべきことだよね(理由は後述)

いや、公式の見解としてはどれ使っても問題はないから別に強く否定するほどのものではないのだけれど
本来気にするべきことはアセトアミノフェンが入っているかどうか、ではなくNSAIDsが入っているかどうか、のはず

どうも報道自体が
「NSAIDsは(効果自体はあるが万が一の副作用の可能性を考えて)避けて」「(副作用の可能性が低い)アセトアミノフェンにすべき」
という2つの情報から、後者の情報のみを切り取っているようで、それが独り歩きしてるっぽい

市販の痛み止めは、割とアセトアミノフェン+NSAIDsの組み合わせも多いので
どうも「アセトアミノフェン入っている鎮痛剤はどれ?」という質問をきくともやっとした気持ちになる

なんというか、情報が部分的にしか拾われてないのを感じて微妙な気分になる
MTGの世界でも「条件付きで〇〇は××に有利」って言われてるのに、条件を無視して語っちゃう人はたくさんみてきたし
なんなら自分も詳しくない事例ではそういうことをやっちゃうこともあるのだろうけど

どうにもコロナ関係の報道はそういう誤解を招くものが多い気がする

「マスクの感染予防効果は(今まで検証されていないので)証明されていない」
→「マスクには感染予防効果がない」
「コロナワクチンによる他人への感染防止は(検証ができないので)証明されていない」
→「コロナワクチンは他人への感染を防止しない」

なんかか。どっちも単に実証していないだけなのに、明確な否定であるかのように語る人はちらほら見る

何かの結論を出すとき、それには前提条件はつきものなので
印象にひっぱられないようにするには前提条件・結論を出した論拠、をちゃんと把握しないとなあ、と思いました まる




※後述するといった理由。一応推測混ざる理由なので読みたい人だけ

いやね、アセトアミノフェンがいいよってのは安全性の問題なのよ
一般的な解熱鎮痛・NSAIDsが危ないかも?って言われるのはおそらくインフルエンザ脳症が論拠で
事実として、インフルエンザウイルス感染に対しNSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛成分は使わないように警告されている(なお、ワクチンに対しては根拠なし)
確かに現状想定されてる機序から、ワクチンの強すぎる副反応に対してNSAIDsによるインフルエンザ脳症が起こる可能性は0じゃない
だからどーしても不安ならアセトアミノフェンの方がいいかもしれない。安全な分、効果も弱いけどね

なお、実際にワクチンに対して解熱鎮痛剤使ってインフルエンザ脳症起こった事例は、少なくとも私はきいたことはない(まあだから国も別にアセトアミノフェン単剤じゃなくてもいい、と言ってるんだろうが)

コメント

ハリー
2021年8月8日16:15

世の中の99.999%はグレーのことで構成されているのに100%か0%の黒か白かでしか思考ができない人間が多すぎる

まつかさ
2021年8月8日16:22

まあ0か100になっちゃうのは、無知な分野ではしゃーないとは思うけど(自己擁護含め)
でも0か100にするための論拠が忘れ去られて、必要な情報が切り捨てられるのはやべーよなあ

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